
ジフェニルピクリルヒドラジル(DPPH)は安定な人工的なラジカルであり、生体内には存在しない物質です。
上図「DPPHの構造」の中心付近にある「・」を持つ物質のことを言います。この「・」は、化学的には「不対電子」とよばれるもので、この部分が他の物質と反応しやすいため、ラジカルは反応性が高い物質であると言われています。しかし、全てのラジカルが悪い物質というわけではありません。特に問題となるのは酸素から発生するラジカルです。これらには、スーパーオキサイドアニオンラジカルやヒドロキシルラジカル、ヒドロペルヒドロキシルラジカルなどがあり、生体内で様々な物質を酸化させてしまい、病気や老化の原因となります。
通常ラジカルは不安定な物質であるため、短時間で別の物質へと変換されていきます。そのため評価試験で使用することが困難となります。しかし、DPPHは人工的に作られた安定なラジカルですので、試験用としては非常に有益な物質となります。
DPPH が持っている不対電子(・)を取り除くことができるのであれば、酸素から作られるラジカルの不対電子も取り除くことができる可能性を示しています。その結果、酸素から作られるラジカルは別の安全な物質へと変化するため、細胞内で他の物質を酸化させることがなくなり、疾患や老化を抑えることができるようになります。
サンプル:緑茶抽出物
測定結果:EC50 = 90.94 μg/mL
試験試料に強い着色がある場合やpHによって色調に変化が生じる場合には、試験ができないこともあります。 本評価試験は水系ですので、疎水性成分は試験することができません。