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お知らせ

毛髪に関する受託評価試験
毛髪水分量測定試験、毛髪引張り強度試験を開始
ヘアケアアイテムの効能効果を数値にして提供2011.08.26

化粧品・石鹸の受託製造(OEM)を行う株式会社サティス製薬(本社:埼玉県吉川市、代表者:代表取締役社長 山崎智士)は、肌の状態や、化粧品の安全性・有効性・機能性を客観的なデータとして提供する評価試験の受託を行っております。2011年7月から、毛髪に関する試験「毛髪水分量測定試験」「毛髪引張り強度試験」の一般受託を開始しましたので、お知らせいたします。

毛髪試験について

サティス製薬では、化粧品や肌に対する受託評価試験を行っており、昨年から毛髪に関する評価試験の開発に注力しております。

これは、すでに毛髪に関する試験をご利用のお客様から、毛髪についてさらに多面的に試験をして欲しいとの要望を頂いたためです。これまで、毛髪に関する試験としては、「走査型電子顕微鏡を用いた毛髪表面観察試験」「感触改善効果試験」の二つを行っておりましたが、この度、新たに「毛髪水分量測定試験」「毛髪引張り強度試験」を追加いたしました。

以下ご紹介いたします。

(1)毛髪水分量測定

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毛髪は通常、カラーリングやパーマ処理、紫外線、熱や湿気によってダメージを受けると、キューティクルが開き、毛髪の水分量が減少します。その結果、パサつきや、きしみ、ゴワつきを引き起こします。毛髪の損傷度が大きいほど、水分の保持力が弱くなるため、毛髪水分量はダメージ度の一つの目安となります。

【試験方法】
トリートメント等のヘアケア処理を施し水洗いした人毛束と、水洗いだけの人毛束、何もしていない人毛束、それぞれ赤外線水分計を用いて熱処理を行います。熱処理を行なう前後の重さから、毛髪の水分量を計測します。毛髪の水分量を量ることで、対象ヘアケア剤による毛髪の保湿効果や保護効果、ダメージ修復効果を評価することが可能です。

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(2)毛髪引張り強度試験について
ブリーチやカラーリング、パーマなどの処理によってダメージを受けた毛髪は、引っ張る力に対する強度が低下してしまいます。このような引張り強度の低下は、毛髪内部のダメージが深く関係しています。そのため、毛髪表面の観察で健康的であったとしても、実際には切れやすい毛髪となっている可能性があります。

【試験方法】
試験する毛髪の両端を固定させ、徐々に力をかけて引っ張り、どのくらいの力まで耐えることができるかを測定する試験です。太さが一定の毛髪を10本測定し、平均値±標準偏差をご報告します。
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毛髪試験の活用

毛髪は、中心から外側に向けて、毛髄質(メデュラ領域)、毛皮質(コルテックス領域)、毛表皮(キューティクル領域)で構成されています。その中で毛皮質(コルテックス領域)は、毛髪全体の85~90%を占め、水分保持、毛髪の強度、髪色を決定する場所です。縦方向に規則正しく並んでおり、引っ張っても簡単に切れないような構造をしています。

毛髪表面は健康であっても、内部の毛皮質が傷んでいると、タンパク質や脂質が溶け出しやすくなり、毛髪の強度が低下、保水力も弱まります。「毛髪水分量測定」「引張り強度測定」は、毛皮質の健康状態を確かめる一つの要素であり、また両試験を組み合わせることで、毛皮質の健康状態をより詳細なデータを提供することが可能です。

サティス製薬ではこれまでに、化粧品業界だけに限らず、毛髪に関する試験についてさまざまな分野での実績がございます。本試験について、興味・関心がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
今後とも、毛髪に関する評価試験項目のラインナップを充実させ、日本一の受託評価項目を誇るOEMメーカーとして試験開発に努めて参ります。

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