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ふるさと元気プロジェクト
世界に認められた完全無農薬一本仕立て緑茶
~“生対生” 先代の遺志を受け継ぐ若き2代目園主のこだわりを化粧品原料に~2010.10.05

静岡県藤枝市の茶園「葉っピイ向島園」の一本仕立て緑茶から極めて抗酸化力の高い化粧品原料を開発いたしました。完全無農薬にこだわり、世界に認められた一本仕立て緑茶の特徴と併せてお知らせいたします。

無農薬栽培、緑茶原木一本仕立てへのこだわり

サティス製薬が出会った向島和詞さんは現在25歳、静岡県藤枝市の茶園「葉っピイ向島園」の2代目です。18歳の頃より、早くに亡くなった先代の「人対お茶ではなく、生対生」つまりお茶も人も同じ生き物なのだ、という考えを受け継ぎ、完全無農薬有機栽培・無化学肥料にこだわって一本仕立ての緑茶原木を栽培しています。一本仕立てとは、細い枝をたくさん作らせるのではなく、一本太い幹に育てることを言います。これは野生の状態に近く、農薬を使わなくても虫や病気に負けない強い茶の木になります。

茶の木が中国から伝来した鎌倉時代、お茶が体に良いことは広く知られていましたが、決しておいしいと言えるものではなく、一部の高貴な人々の嗜好品として親しまれていました。その後、おいしさを追求し改良に改良を重ねた結果、農薬なしでは虫や病気に勝てなくなり、本来持つ体に良い成分も減少してしまいました。
その他にもお茶が完全無農薬では難しいとされる要因に、茶園の立地の問題があります。茶園同士は隣合っていることが多く、どちらかが農薬を少しでも使っていると風や土で隣の茶園まで農薬が運ばれてしまうのです。向島園は、隣の茶園が見えないほど離れた場所にあり、徹底的に完全無農薬・有機栽培、無化学肥料にこだわっています。このこだわりは先代の頃より受け継がれ、JAS有機認定農園に始まり、2009年1月NOP(米国国家有機計画)認定、同じく2009年1月ECOCERT(エコサート)認定、と世界規模で認められています。
また、現園主の向島和詞さんは全国最年少の「青年農業士」としても農林水産省から認定を受けています。茶園の経営だけでなく、茶房のメニュー開発、お茶のイベントを開催する等積極的な取り組みから、漫画「美味しんぼ」に向島園の緑茶が取り上げられ、テレビ東京「畑のうた」でも紹介された実績を持ちます。
安心で安全な無農薬の緑茶という素材はもちろんのこと、サティス製薬の推し進める「ふるさと元気プロジェクト」の考えと合致した意見を持つ生産者に出会えたことから、サティス製薬はこの一本仕立て緑茶を化粧品として流通させるべく、原料の開発に着手いたしました。

図1 DPPHラジカル消去試験 活性酸素の一つであるDPPHラジカルの阻害率50%時の緑茶エキス濃度。 値が小さいほど抗酸化力が高い。

図2コラゲナーゼ阻害能試験 コラーゲン分解酵素であるコラゲナーゼの阻害率。 これの阻害率が高いほどコラーゲン保護作用が高い。

図3 ヒアルロニダーゼ阻害試験 ヒアルロニターゼという酵素は炎症の指標とされている。 これの阻害率が高いほど炎症を抑える効果がある。

今後の展開

サティス製薬では、一本仕立て緑茶エキスから石鹸をはじめ、スキンケア製品等さまざまな化粧品への展開を考えております。他の緑茶よりも高い抗酸化力を持つことはもちろん、一本仕立て緑茶の生産者や産地のストーリー性から「既存の緑茶成分入り化粧品と差別化を図りたい」等のご要望にお応えすることが可能です。

また、サティス製薬では「ふるさと元気プロジェクト」と称しまして、新たな国産素材を原料とした化粧品の開発をしております。地域生産者や産地の商工会議所、化粧品販売メーカー等との協力関係を構築し、消費者により安心・安全な化粧品を流通させることを目標としております。今後、実際にふるさと元気プロジェクトで製品化したものもご報告できる予定です。