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ふるさと元気プロジェクト
信州駒ヶ根 ハーブ博士の愛したハーブウォーター
~「テデトール、フンズケール」で無農薬は難しくない!~2010.11.09

「ふるさと元気プロジェクト」活動の一環として、長野県駒ケ根の無農薬ハーブから蒸留したハーブウォーターを、化粧品原料として当社素材カタログに新しく加えました。生産者の無農薬へのこだわり、その背景と共にご報告いたします。

ハーブ博士、川上氏との出会い  

1970年代、ドライハーブ「ポプリ」の流行から、80年代以降のアロマテラピーブームの影響でハーブのリラクゼーション効果は人々に十分認知されており、化粧品原料としてもハーブは広く利用されています。そして現在「香り・アロマ」への関心は大衆の間でさらに高まっています。
そんな中、サティス製薬が出会った川上晃さんは長野県駒ケ根で無農薬ハーブを栽培されている、知る人ぞ知るハーブ博士です。20年も前から世界中で仕入れたハーブを自宅農園で栽培し、現在ではその数、3000種類を超えます。なぜ無農薬栽培にこだわっているのかというと、ある園芸店で仕入れたバラから精油を抽出したところ、エッセンシャルオイルと一緒に緑色のものが抽出されたとのこと。実はこれが農薬で、原料管理から徹底しなければ本当に良いハーブが育たない、トレーサビリティの重要さに気づかされました。それを踏まえて選んだ栽培地は、名水の湧水ポイントがいくつも存在する中央アルプス山麓。大気や水の汚染が非常に少なく、無農薬栽培に非常に適した土地です。その他に無農薬栽培のための工夫を聞くと、「テデトール、フンズケールですよ」とユーモアたっぷりに答えていただきました。“農薬だから虫がつく、それをこまめに手で取って踏んづける”のだそうです。無農薬は決して難しいことではなく、手間をかけてやるかやらないか、とのこと。川上さんの愛情いっぱいに育ったハーブに、絶対的な信頼を感じたサティス製薬は、この度化粧品原料としてハーブウォーターの製造を依頼することとなりました。

ハーブウォーターの特徴

現在、農園には3000種類ものハーブが栽培されており、川上さんはこれらすべてを写真に撮ってデータ化、分析しています。ハーブウォーターは、農園で収穫されたハーブに熱い水蒸気を吹き込み、蒸気の力でエッセンスを抽出します。もちろん、このとき使うのは中央アルプスで湧き出る名水です。蒸気が冷却されることで精油を含んだハーブウォーターができます。さらに、ハーブウォーターは蒸留後の熟成期間が重要です。例えばゼラニウムの葉から蒸留したハーブウォーターは、蒸留直後は悪臭を漂わせます。しかし、熟成期間にその悪臭の成分が酸化することで、まろやかな香りへと変化するのです。川上さんは、この香りの変化や熟成期間をすべてスコア化し、“良い香り”を作り出す熟成期間を研究、熟知されています。無農薬栽培のハーブ、中央アルプスの麓で湧き出る清らかな水、熟練された職人の技術によって作り出されるハーブウォーターは、安心・安全、生産者の顔がきちんと見える化粧品の原料として間違いありません。

今後の展開

今回、サティス製薬で化粧品原料として扱うハーブウォーターは、皮膚を刺激するテルペン系炭化水素を含まないため、肌の弱い方でも安心してお使いいただけます。また、精製水の代わりにこのハーブウォーターを使用できるので、香りの心理効果が多いに期待できます。最近では、リラクゼーション効果のある香りを嗅ぐことにより、皮膚バリアの回復が促される、ということが立証されています。
サティス製薬では、ハーブウォーターをふんだんに使ったスキンケア製品の展開を考えております。またスキンケア製品に限らず、ハーブの数だけ香りがあるため、リラクゼーションの効果を期待する多種多様な化粧品の開発も可能です。
そして今後とも、サティス製薬ではさらなる香りのリラクゼーション効果を科学的に調査していく予定です。

サティス製薬は、「ふるさと元気プロジェクト」と称しまして、新たな国産素材を原料とした化粧品製品の開発に着手し、今後3年間で化粧品原料となり得る国産素材の100種類開発を目指しております。地域生産者や産地の商工会議所、化粧品販売メーカー、取扱販売店などの様々なパートナーとの協力関係を構築し、消費者により安心・安全な化粧品を流通させることで、化粧品を通して日本全国の「ふるさと」活性化に貢献してまいります。
「ふるさと元気プロジェクト」活動にご賛同頂ける地元の生産物を町おこしに活用されたい行政機関や商工会議所、国産素材の化粧品を販売されたいメーカーや販売店、本プロジェクトをお取上げ頂けるメディアの皆様からのご連絡をお待ちしております。