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ふるさと元気プロジェクト
日本最古「桂木のユズ」で血行促進・角質化防止
~剪定にこだわり、たくましく育った無農薬ユズでの化粧品原料を開発~2010.07.23

当社が推進する「ふるさと元気プロジェクト」活動の一環として、日本最古のユズ産地「桂木のユズ」からエキスを抽出し、血行促進や過剰な皮膚の角質化を防ぐ効果が期待できる化粧品原料として開発いたしました。

日本最古の「桂木ユズ」を化粧品原料に

サティス製薬は、化粧品原料となり得る安心・安全な国産素材を探し回る中、日本最古のユズ産地、埼玉県毛呂山で無農薬栽培されている「桂木ユズ」にたどり着きました。この「桂木ユズ」は全国へ出荷され、秋葉原や上野の青果市場などでも引く手あまたの有名ブランドとして重宝されていました。ごつごつとした表面、厚い皮、なによりその香り高さを魅力とし、高級料亭や割烹などへ出荷されております。
埼玉県毛呂山の無農薬で栽培された「桂木ユズ」は、日照に恵まれ、周りを一年中枯れることのない沢に囲まれた、水はけのよい腐葉土を使用した畑で栽培されています。こうした環境の整った場所でたくましく育ったユズは、化粧品に使用したとしても安心で安全であることは明らかであり、生産者の顔が見える最適な素材であるため、化粧品原料への開発に着手いたしました。

古来より伝わるユズの魅力

ユズは、中国の揚子江上流原産と伝えられていますが、日本では奈良時代の栽培が「続日本紀」に記録されています。現在、生産・消費ともに日本が世界一というデータもあり、古くから日本人に愛されている素材です。

ユズの果汁は、穀物酢が一般的でない時代から、食酢として大いに利用されてきました。日本有数のユズ産地、四国では現在でも郷土料理としてユズ酢を用いています。また、香り高い果皮を持つユズは、「香りの王様」とも呼ばれ、日本料理には欠かせない存在で、青いユズの皮に唐辛子と塩を混ぜて練った「ゆず胡椒」は九州の代表的な香辛料のひとつです。「冬至にゆず湯」という風習は、江戸時代の「湯屋」を中心に広まり、端午の節句に菖蒲湯、冬至にはユズ湯を邪気払いと客寄せのために行い、客はおひねりを置くという習慣がありました。

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化粧品としてのユズの効能

ユズの精油成分には血行促進作用があり、温熱効果が身体を芯から温めることから、新陳代謝が活発になります。「ユズ湯」に入ることで、疲れや痛みもとれ、冷え性・リューマチ・神経痛に効くとともに、ユズの香りによるリラックス効果もあります。注目すべきは、ユズに含まれるフルーツ酸(AHA)が肌の角質のピーリング効果を持つことで、これは現代の化粧品にも応用されています。 
ひびやあかぎれなどの手荒れを整えるユズの薬効も昔から知られていますが、これは果実に含まれるビタミンB1、B2、Cによる効能です。特にユズの果皮に含まれるビタミンCにはコラーゲン生成作用があり、ユズのペクチン質との相乗効果で血行をよくします。毛細血管の働きも活性化することで、小じわを防ぎ、シミ、ソバカスを薄くする作用があります。また最近の研究では、ヒアルロン酸産生促進、セラミド産生促進の作用も確認されています。
ユズには、古来より伝えられる薬効に加え、多彩な含有成分とその相乗効果が生み出す多様な効能が大いに期待できる、我が国の伝統的な天然素材といえます。

今後の展開

「ユズ湯」に代表されるように、優れた血行促進効果は一般によく知られているということから、特にマッサージ、アイケア製品への展開を考えております。しかし、桂木産ユズに含まれる有効成分は多種多様であるため、これ以外にもさまざまな化粧品として製品化されることを期待しております。 サティス製薬では、新たな国産素材を原料とした化粧品製品の開発に着手しており、今後3年間で化粧品原料となり得る国産素材を100種類開発すると共に、地域生産者や産地の商工会議所、化粧品販売メーカー、取扱販売店などの様々なパートナーとの協力関係を構築し、消費者により安心・安全な化粧品を流通させていくと共に、化粧品を通じた日本全国の「ふるさと」活性化に貢献してまいります。
「ふるさと元気プロジェクト」にご賛同いただける地元の生産物を町おこしに活用されたい行政機関や商工会議所、国産素材の化粧品を販売されたいメーカーや販売店、本プロジェクトを取り上げいただけるメディアの皆さまからのご連絡をお待ちしております。