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クコの実エキスの新たなるアンチエイジング作用を発見
~コラーゲンに対する双方向アプローチ~2009.03.27

クコの実エキスからコラーゲン分解酵素の働きを抑制する「コラゲナーゼ活性阻害作用」を発見しました。この作用により、皮膚に生じる“シワ”や“たるみ”などを防止する、または進行を遅らせる効果が期待でき、美白効果、抗酸化効果に続き、クコの実の「不老効果」を裏付ける結果となりました。

クコの実エキスの自社開発を通じ、ビタミンCより優れた美白効果と抗酸化効果を発見・報告してきました。そのクコの実エキスの新たな効果として、シワやたるみなどの防止、その進行を遅らせる事が期待できる「コラゲナーゼ活性阻害作用」を発見したので追加報告致します。元来クコの実には、コラーゲンの原料となるヒドロキシプロリンを合成する働きがあり、つまりコラーゲンを増加させる作用が知られております。このコラーゲン増加に対するプラス作用の促進と、日々分解されるコラーゲン減少に対するマイナス作用の抑制を、双方向からアプローチできる機能的な「不老効果」がクコの実エキスに確認されました。

コラゲナーゼとは?

コラゲナーゼとは、コラーゲンを分解する酵素(※1)です。加齢や紫外線照射によりコラゲナーゼの活性は高まり、コラーゲンの破壊が促進されます。コラーゲンは骨や皮膚などに含まれるタンパク質で、体内総タンパク質の約1/3を占めています。皮膚や骨の構造維持に大きく関与し、老化とも密接な関わりを持ちます。皮膚のコラーゲンが減少すると皮膚の構造維持が困難になり、シワやたるみの発生など可視的な老化現象に繋がる事は広く知られている事です。 ※1:酵素とは生体反応の促進や抑制を担うタンパク質です。

コラーゲンの減少には2つの経路があります。
●コラーゲン産生量の減少……新しく作られるコラーゲンが少ない
●コラーゲン分解量の増加……コラーゲンの破壊や消化が激しい
コラゲナーゼが関与するのは後者の「コラーゲン分解量の増加」であり、過度にコラゲナーゼが活性化すると、本来の新陳代謝を超えて必要以上にコラーゲンを破壊・消化し、結果として皮膚中コラーゲン総量を減少に導きます。

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【コラゲナーゼ活性阻害試験】
サティス製薬で抽出処理したクコの実エキスについて調査したところ、コラゲナーゼ活性阻害作用を有する緑茶エキスと同等の作用が認められました。

クコの実の今昔とその効果

クコ(ナス科クコ属、和名:枸杞、学名:Lycium chinense)は古くから強壮薬として中国で珍重されてきました。果実には血行を良くする成分(ベタイン・ゼアキサンチン)をはじめ、ビタミンやミネラル、遊離アミノ酸、βカロチン、生理活性含有多糖類などの栄養成分を豊富に含み、スーパーフルーツの代表格として現代においても薬膳料理や健康食品へ幅広く利用されています。
更に注目すべきは、火傷や床ずれ、霜焼(しもやけ)、面疔(めんちょう)など、皮膚に関連する疾患に用いられて来た歴史を持っている事です。同時に美肌効果を持つ事が経験的に知られており、多くの人の健康と美容に貢献してきた伝統的な果実と言えます。この経験的に知られてきた美肌効果は、皮膚でコラーゲンの原料となるアミノ酸(ヒドロキシプロリン)量を増加させる事でまず実証され、続けてサティス製薬にて以下の効果が実証されています。

●美白作用/皮膚を自然な白さに導く作用
●抗酸化作用/酸化と言う老化要因から皮膚を守る作用
●コラーゲン強化作用/コラーゲンの新陳代謝を高める作用

クコ果実 参照:「季節の花300」http://www.hana300.com

今後の活用

クコの実エキスには以上のような効果が見られ、果実としては稀にみる多機能なパフォーマンスを発揮する天然素材と言えます。古くから利用されてきた天然素材の安全性と、豊富なバックグラウンド、アンチエイジングの機能性から、エイジングケアを求める多くの女性の悩み・要望に応えられる素材となっています。サティス製薬では、クコの実エキスを配合した化粧品のOEM(相手先ブランドによる製造)供給と、PB製品開発の相談受付を開始します。