お問い合せはこちらから

混合古代米エキス

 
5色の有機米で高性能化 
FGP  ~ 混合古代米エキス ~2019.02.08

古来から長寿米として珍重されてきた古代米
玄米の栄養素の9割も含まれると言われる米ぬか
それらを健康への情熱と独自の有機農法により生産する
 「古代米浦部農園」
 5色の有機古代米と有機米ぬかを用いた
保湿/抗糖化機能を併せ持つ100%天然由来原料です。

FGP: ふるさと元気プロジェクト


1. 古代米とは

古代米は『神様の赤米』、『皇帝の黒米』として、昔から大切にあつかわれてきたお米です。
その高い栄養価により、長寿米として、薬用米として人々に珍重されてきました。薬理効果に加えて、独特の香気、柔らかくこくのあるおいしさで食べた人を魅了します。しかし、現在では生産量は少なく、とりわけ黒米は探しても手に入らないと『幻の米』とも呼ばれています。
 古代米は、栽培しやすいように品種改良された現代米に比べて、発芽率が低い、成長スピードがばらばら、収穫量も少ないという問題もあります。それでも黒米にはアントシアニンが豊富に含まれ、古くから伝わる消炎作用や抗アレルギー作用など様々な効能をもち、強い生命力を感じさせられます。

2. 混合古代米エキスの特長

混合古代米エキスには5色の有機米を使用しています。黒は古代黒米、赤は古代赤米、緑は緑米、紫は紫黒米の4つの玄米、そして白はコシヒカリの米ぬかです。米ぬかは酵素分解しているので、保湿成分のアミノ酸が豊富です。通常の玄米にはない有色米の力を引き出し、化粧品原料化しました。

3. 古代米の生産者

群馬県藤岡市鮎川の有限会社古代米浦部農園で生産された古代米です。
浦部農園は、長年の努力から独自の有機稲作技術を確立し、完全無農薬栽培で有機JAS認証を取得しています。
スタッフは研修生4人含め約8名ですが、こだわりの作物に共感した顧客を全国に約8,000名も有しています。

以下、浦部農園パンフレットから一部を抜粋して紹介します。
・「家族の病気からどうしても農薬化学肥料を使わない米と野菜が欲しかった。家族のためのささやかな菜園は、
  一粒の古代米との出会いが転機となり、大規模有機農業となりました。」 
・「日本は耕地面積当たりの農薬使用率が世界TOP3に入る農薬大国。
  農薬を使用することの自然環境への影響や、子どもへの健康被害を危惧しています。」
・「自分たちが守るべきは、日本のもつ素晴らしい在来の種子です。」

 など健康と環境に配慮した国内でも稀有な生産者です。

              浦部農園パンフレット

4. 伝説の薬用米「古代黒米」と栽培へのこだわり

黒米などの色素米は、近年需要が増える中でさまざまな改良品種が作り出され、原種の古代黒米の栽培は減少しています。古代米浦部農園では、古代種の生命力に着目し、技術と努力で稲丈がゆうに150センチを超える、驚異の古代米を栽培しています。
 浦部農園ではすべての圃場でJAS認証の有機栽培を行い、農薬や化学肥料を使用することはありません。そのため、農薬が付着しやすい米ぬかや玄米でも安心して使用できます。同農園代表の浦部氏は健康な食べ物を追い求めた結果、自分で本物のお米を作ることを決意し、14年もの試行錯誤を経て、独自の有機農法を開発しました。

5. 古代米と米ぬかに含まれる有効成分

米ぬかには玄米の栄養素の9割も含まれると言われ、タンパク質、脂質や食物繊維、ビタミン、ミネラルの他、フィチン酸、イノシトール、フェルラ酸、γオリザノールといった米に特異的な成分が濃縮されています。本原料は、酵素によりタンパク質を加水分解し、ペプチドとアミノ酸を増量させています。古代黒米には、シアニジン-3-グルコシドなどのアントシアニンが、古代赤米にはタンニンが豊富に含まれます。


6. 有効性情報と期待される効果

 

有効性情報
・ラジカル消去
・過酸化脂質生成抑制
・保湿持続
・保湿関連遺伝子発現促進
・糖化タンパク質生成抑制
・エラスターゼ阻害
 

期待される効果
・抗酸化
・抗光老化
・保湿
・抗糖化
・しわたるみ改善
 

 

7. 遊離アミノ酸の分析 -LC-MS-

混合古代米エキスには、酵素分解米ぬかを使用しているので、アミノ酸が豊富です。アミノ酸は肌の天然保湿因子であり、角質層の保湿に寄与します。また、塩基性アミノ酸であるアルギニン(Arg)やリシン(Lys)には抗糖化作用をもつことが知られています。
 皮膚の角層には保湿の3因子として、①肌表面に存在する皮脂膜、②角層細胞間脂質、③角層細胞内の天然保湿因子(NMF)、が存在します。このNMFの約40%を占める重要成分がアミノ酸ですが、皮膚のアミノ酸産生酵素活性は年齢とともに低下するため、アミノ酸量も低下していきます。


8. 混合古代米エキスの保湿作用 -ヒト試験-

<試験方法>
恒温恒湿室で試験環境に肌を馴化後、測定部位に被験品を塗布し、所定時間毎に角層水分量を測定
角層水分量:Corneometer (CM825)

<結果と考察>
混合古代米エキスを肌に塗布すると、水分量が3倍以上まで増加しました。
その後は時間とともに徐々に低下していきますが、6時間経過後も無塗布よりも高い水分量を示しました。

9. 混合古代米エキスの保湿作用 -ヒト表皮角化細胞-

<試験方法>
ヒト表皮角化細胞を24時間培養。その後、混合古代米エキス含有DMEMを加え48時間培養し、RNA抽出よびcDNA合成。cDNAを用いてRT-qPCR。試験濃度: FLG 230μg/mL, HAS3 2.3μg/mL

<遺伝子の特徴>
FLG(Filaggrin: フィラグリン)
ヒトが持つ保湿成分である天然保湿因子(Natural moisturizing factor:NMF)の元となるタンパク質。肌の代謝と共に分解されてアミノ酸となり、NMFとして角質層水分を保持します。減少すると、肌のバリア機能や水分保持能が低下して乾燥の原因になります。
HAS3(Hyaluronan synthase-3: ヒアルロン酸合成酵素-3)
表皮でのヒアルロン酸合成を担う酵素。HAS3の発現が増えることでヒアルロン酸産生が増加します。これにより表皮中のヒアルロン酸量が増加し、水分量が保たれ保湿機能が維持されます。

<結果と考察>
混合古代米エキスは、ヒト表皮角化細胞において、フィラグリン(FLG)とヒアルロン酸合成酵素-3(HAS3)の遺伝子発現を促進しました。
フィラグリンは酵素の働きによりアミノ酸に分解され、NMFとして肌の水分保持に寄与します。この肌の潤いのもとであるフィラグリンは、乾燥によりさらに遺伝子の発現低下が起こることが知られています。また、アトピー性皮膚炎の患者にフィラグリンの遺伝子異常が多いことが分かっています。
加齢や紫外線、ROSなどによる表皮幹細胞の減少が表皮ヒアルロン酸を減少させ、肌の乾燥の原因の一つとなります。
混合古代米エキスは、化粧品として肌にアミノ酸を供給するだけでなく、これらの保湿因子を発現促進することにより保湿効果が期待できます。


10. 混合古代米エキスの抗糖化作用 -in vitro-

<試験方法>
牛血清アルブミンとグルコース、および試験溶液を60℃で48時間反応させた後、蛍光強度を測定。試験投与量:αリポ酸 1mg、混合古代米エキス1.15mg

<結果と考察>
陽性対照であるαリポ酸の糖化抑制効果を100としたときの、混合古代米エキスの阻害活性を示しました。混合古代米エキスは糖化タンパク質生成抑制作用を示し、これは強力な糖化阻害物質であるαリポ酸と同程度の濃度で約半分の阻害活性であることが分かりました。
タンパク質の糖化は終末糖化産物(Advanced Glycation Endproducts: AGEs)の生成へと至り、皮膚へのAGEs蓄積は肌の透明感を低下させたり、しわやたるみの原因となることが分かっています。
皮膚の糖化は、皮膚老化の3割を占めているとも言われています。

11. 混合古代米エキスの抗しわ作用 -in vitro-

<試験方法>
エラスチンを分解するエラスターゼ酵素活性に対する阻害効果を測定。試験濃度:1.37mg/mL

<結果と考察>
混合古代米エキスはエラスターゼ活性を阻害しました。
エラスチンは、網目状に構成されるコラーゲンを結びつけ、コラーゲンとともに肌のハリを維持しています。別名、「弾力繊維」と呼ばれ、ゴムのように伸縮します。そのため、加齢や紫外線、活性酸素、ストレス、エラスチン分解酵素(エラスターゼ)などによってエラスチンが減少すると、シワやたるみなど老化の原因となります。このことから、エラスターゼを阻害する成分には、肌のハリを回復または維持させ、その結果肌を若々しく保たせる効果が期待できます。


12. 混合古代米エキスの抗酸化作用

<試験方法>
ラジカル消去試験:DPPHラジカルの消去能を測定 試験濃度:57.5μg/mL, 115μg/mL
過酸化脂質生成抑制試験:リノール酸が酸化してできる共役ジエンを測定 試験濃度:230μg/mL, 460μg/mL

<結果と考察>
混合古代米エキスは、ラジカル消去活性と過酸化脂質生成抑制効果を示しました。紫外線暴露により生じるROSを消去することにより光老化抑制効果が期待できます。また、過酸化脂質の生成を抑制することにより、過脂化メラニンの産生を抑え、皮膚のターンオーバーを正常化することによる、美白効果も期待できます。通常の米ぬかエキスは抗酸化活性はほとんどありませんが、混合古代米エキスには古代米の抗酸化力が付与されています。


13. 製品情報

原料情報
・群馬県藤岡市鮎川の(有)古代米浦部農園で有機栽培された古代米、有色米、コシヒカリの米ぬかを使用
・表示名称:加水分解コメヌカエキス/コメエキス
・INCI: HYDROLYZED RICE BRAN EXTRACT/ORYZA SATIVA (RICE) EXTRACT
・中文名称:水解米糠提取物/稻(ORYZA SATIVA)提取物

安全性情報
・24時間閉塞パッチテスト:刺激性なし
・SIRC細胞を用いた眼刺激性試験:刺激性なし
・ROSアッセイによる光毒性試験:陰性


14. ふるさと元気プロジェクト(FGP)

FGPの目指す化粧品のバリューチェーン

 地域農産品(一次産品)のもつ固有の価値(バリュー)に
  ①化粧品OEM会社の有する技術力
  ②化粧品販売メーカーの企画販売力
  ③消費者の評価
 などが加わることにより、一次産品の価値が連鎖的に高まります。
 消費者は化粧品製品と産地に共感を覚え、
 産地への共感は、SNSによる拡散、一次産品の購買行動、観光など、地域振興へとつながります。
化粧品により「有機古代米」に付与された新しいバリューが、生産者にフィードバックされます。



※本資料の著作権は出典が明記されているものを除き、原則、株式会社サティス製薬に帰属します。目的と方法を問わず、本資料の一部または全部について無断で複写、複製、引用、転載、翻訳、貸与等を行うことを禁止します。本資料は原料技術資料であり、本資料で紹介している表現は、各種法律に違反しないことを何ら保証するものではありません。