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白いちご果実エキス

 
白い植物のポテンシャルを独自技術で引き出す
  ~ 白いちご果実エキス ~2019.04.09

可視領域の色素をもたない白い植物ならではの力を引き出し
紫外線によるメラニン合成の初動とチロシナーゼ活性化の両方を阻害して
シミの改善にアプローチ


1. 白いちごとは

バラ科オランダイチゴ属で、学名は赤いちごと同じ「Fragaria ananassa」
赤いちごから偶然生まれた白品種を日本の農家さんが手塩にかけて高品質に育てあげたものです。
一般に赤いちごより糖度が高く、フルーティーな香りが強いです。
希少価値の高い果物として日本各地でブランド化されており、「初恋の香り」、 「あその小雪」、「雪うさぎ」、「天使の実」などがあります。
日本では「紅白はめでたいと感じる文化」から贈答品として高額で販売されています。

赤いちごの赤色はアントシアニン色素ですが、白いちごはアントシアニンを作るための酵素が動かなくなったために白く変異したものと考えられます。
果実の着色には生物学的な意義があり、一つには、鳥などの動物の目につきやすい色素を合成して、種子を拡散させることが挙げられます。もう一つには、アントシアニンなどが紫外線を吸収することにより、太陽光の強すぎるストレスから果実を守っていると考えられます。

白いちごなどの白い植物は、自身の身を守るために重要な抗酸化性色素を有していません。そのため、代わりとなる別の抗酸化システムが発現している可能性が考えられます。


2. 独自技術により白いちごの力を引き出す

本原料は、白いちご果実のポテンシャルを独自技術で引き出すことにより、スーパーフルーツ赤いちごよりも美白成分エラグ酸を多く含有する美白エキスです。

白いちご果実エキスをLC-MSで分析し、エラグ酸の分子量302から生じるm/z301(-)を検出しました。
赤いちごは植物の中でも一般にエラグ酸量が多いと言われていますが、独自技術により開発した白いちごエキスには赤いちごの約5倍のエラグ酸が含まれていました。
エラグ酸はメラニン合成の重要酵素であるチロシナーゼを阻害することから、医薬部外品の美白有効成分として登録されています。

このように当社では、「人と地球をもっと綺麗に、ずっと綺麗に」をミッションに、
           植物を独特に活用した化粧品の製品開発
を行っています。


3. 有効性情報と期待される効果

 

有効性情報
・ラジカル消去
・過酸化脂質生成抑制 
・過酸化水素消去
・UV吸収
・チロシナーゼ阻害
・エラスターゼ阻害
 

期待される効果
・抗光老化
・美白     
・しわたるみ改善

 


4. 白いちご果実エキスのUV吸収能

エキスを吸光光度計でスキャン分析し、吸収波長を求めました。
白いちご果実エキスの方が赤いちごエキスより紫外線領域の波長をブロックする機能が高いことが分かりました。
このことから、紫外線暴露が惹起するメラニン合成の初動を抑制する効果が期待できます。


5. 白いちご果実エキスの美白作用 -in vitro-

<試験方法>
チロシナーゼ活性阻害試験:メラニン合成酵素チロシナーゼに対する阻害効果を、ドーパからドーパクロムの酵素生成物の量で測定 試験濃度:0.67mg/mL

<結果と考察>
白いちご果実エキスはチロシナーゼ活性を阻害しました。チロシナーゼはメラニン産生に必須の酵素です。紫外線などの影響で活性化し、色素細胞中でチロシンというアミノ酸から段階を経てメラニンになる際に作用します。シミなど色素沈着のある肌で活性化しています。
白いちご果実エキスには、美白成分エラグ酸が含まれています。


6. 白いちご果実エキスの抗酸化作用

<試験方法>
ラジカル消去試験:DPPHラジカルの消去能を測定
過酸化脂質生成抑制試験:リノール酸が酸化してできる共役ジエンを測定
過酸化水素消去試験:過酸化水素をペルオキシダーゼ共存下でDA64により測定
試験濃度:0.67mg/mL(DPPH、過酸化水素)、6.7mg/mL(過酸化脂質)

<結果と考察>
白いちご果実エキスは、ラジカル消去作用、過酸化脂質生成抑制作用、過酸化水素消去作用を示しました。
白いちご果実エキスには、紫外線暴露により生じるROSを消去することにより光老化抑制効果が期待できます。


7. 白いちご果実エキスの抗しわ作用 -in vitro-

<試験方法>
エラスチンを分解するエラスターゼ酵素活性に対する阻害効果を測定
試験濃度:0.69mg/mL(赤いちご)、0.67 mg/mL(白いちご)

<結果と考察>
白いちご果実エキスはエラスターゼ活性を阻害し、その活性は赤いちごエキスよりも2倍以上高いことが示されました。
エラスチンは網目状に構成されるコラーゲンを結びつけ、コラーゲンとともに肌のハリを維持しています。別名、「弾力繊維」と呼ばれ、ゴムのように伸縮します。そのため、加齢や紫外線、活性酸素、ストレス、エラスチン分解酵素(エラスターゼ)などによってエラスチンが減少すると、シワやたるみなど老化の原因となります。このことから、エラスターゼを阻害する成分には、肌のハリを回復または維持させ、その結果肌を若々しく保たせる効果が期待できます。


8. 製品情報

原料情報
・国産白いちごを使用
・表示名称:イチゴ果実エキス
・INCI名: FRAGARIA ANANASSA (STRAWBERRY) FRUIT EXTRACT
・中文名称:なし

安全性情報
・24時間閉塞パッチテスト:刺激性なし
・SIRC細胞を用いた眼刺激性試験:刺激性なし
・ROSアッセイによる光毒性試験:陰性



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