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クワンソウ花エキス

 
常夏のエディブルフラワー
FGP  ~ クワンソウ花エキス ~2019.04.18

沖縄伝統野菜のクワンソウ
太陽のように鮮やかなオレンジ色の花から
快眠やリラックス効果で注目される抗ストレス成分
「オキシピナタニン」を高含有する原料

FGP: ふるさと元気プロジェクト


1. クワンソウとは

ススキノキ科ワスレグサ属(APG分類)
学名:Hemerocallis fulva var. sempervirens、
和名:アキノワスレグサ(秋の忘れ草)、英名:daylily
沖縄県の指定した沖縄伝統野菜28品目の1つです。
別名トキワカンゾウ、本州では近縁種のノカンゾウとして知られていて、沖縄ではカンゾウがなまってクワンソウになったともいわれています。
ノカンゾウは日本の野生原種の和ハーブの一つになっています。
忘れ草は、「美しい花を見ていると憂いを忘れてしまう」という故事に由来し、万葉集などにも歌われています。
※出典:和ハーブ図鑑 (2017)
花、葉、茎、根の全草が有用で、蕾は中国では「金針菜」と呼ばれる高級食材です。

琉球食療法の指導書「御膳本草」には、「眠れないとき、憂うつなときに食す」と記載されています。
沖縄・八重山諸島では「ニーブイグサ」と呼ばれ、「ニーブイ」は方言で「眠り」を意味する言葉で、直訳すると「眠り草」になります。
煎じて服用するとリラックス効果があると言われ、安眠が得られることを昔の人々は知っていました。
これはオキシピナタニンというアミノ酸誘導体の効果であることが分かってきており、睡眠調整成分として注目されています。

■産地・生産者
沖縄県本島北部の国頭郡今帰仁(なきじん)村にある、農業生産法人「株式会社今帰仁ざまみファーム」で栽培されたクワンソウの花を使用しています。
同ファームは沖縄本島で一番のクワンソウ農園で、安心で安全、高品質なものを提供するため、無農薬栽培と一次加工までを実践しています。
また、古くから伝わる沖縄のクワンソウの食文化を守りつづけるため、葉は生茶として、花は茶やジュレなどとして、様々な加工食品を開発しています。
これらもクワンソウのリラックス効果を期待した製品です。

【用語説明】
・沖縄伝統野菜:①現在の食生活に定着しており、②郷土料理に利用され、③沖縄の気候・風土に適合している、という3つの条件を満たす農産物のこと。他にゴーヤーや島ニンジン、紅芋などがある。
・御膳本草(ごぜんほんぞう):医師で本草学者渡嘉敷通寛が1832年に著した琉球食療法の重要な指導書


2. クワンソウ花エキスはポリフェノールを多く含有

クワンソウ花エキスに含まれるポリフェノール
クロロゲン酸、ルチン、ケンフェロールルチノシド、ケンフェロール-カフェオイルグルコシル-ラムノシド、ケンフェロール-ラムノシルグルコシル-ラムノシド、ヒペロシド、イソクエルシトリン、など。

クワンソウ花エキスにはクロロゲン酸やルチン、ケンフェロール配糖体などのポリフェノールが検出されました。
クロロゲン酸もルチンもジフェニル型のカテコール構造を有していることから、ラジカル捕捉能力が高いと考えられます。
クロロゲン酸はチロシナーゼ活性を阻害することによりメラニン産生を抑制することが報告されています※1)
一般に、ルチンのようにC2-C3が二重結合をもつカテコール分子は、炎症性酵素COX-2の阻害作用をもつといわれています。また、ルチンには血管修復や毛細血管強化能が知られています※2)


3. 有効性情報と期待される効果

 

有効性情報
・ラジカル消去
・過酸化脂質生成抑制
・スーパーオキシド消去
・チロシナーゼ阻害1)
・血管保護2)
・オキシピナタニン
 

期待される効果
・抗酸化
・抗光老化
・美白
・抗ストレス

1) Effect of chlorogenic acid on melanogenesis of B16 melanoma cells.
Li HR et al. Molecules. 19 12940-8 (2014)
2) Rutin protects endothelial dysfunction by disturbing Nox4 and ROS-sensitive NLRP3 inflammasome.
Wang W et al. Biomed Pharmacother. 86 32-40 (2017)
 


4. リラックス成分オキシピナタニン関連物質が高含有 -LCMS分析-

クワンソウ花エキスには、眠り成分として知られるオキシピナタニンとピナタニンの配糖体が多く含まれていました。
また、それらのアグリコンの存在も確認されました。
オキシピナタニンはグルタミン酸にフルフリル基が結合した構造で、ピナタニンはオキシピナタニンのフラン環が開裂した構造です。

植物中のオキシピナタニンは主に配糖体であるクワンソニンとして存在し、
糖部のフラクトピラノースの1位がアミノ結合した非常に珍しい構造であることが分かっています※3)。
データには示していませんが、ロンギツバニンA(MW228)などの関連物質も検出されています。
クワンソウでは、グルタミン酸はオキシピナタニンとして大量に植物体内に蓄積していることから、グルタミン酸などの通常のアミノ酸自体は非常に少ないことも分かっています※4)。

3) Ogawa Y Konishi T. N-glycosides of amino acid amides from Hemerocallis fulva var. sempervirens. Chem Pharm Bull (Tokyo). 57 1110-2 (2009)
4) 天然有機化合物討論会講演要旨集 51巻 617-622 (2009)


5. クワンソウ花エキスの抗酸化作用

<試験方法>
ラジカル消去試験:DPPHラジカルの消去能を測定 試験濃度:10 μg/mL
過酸化脂質生成抑制試験:リノール酸が酸化してできる共役ジエンを測定 試験濃度:1 μg/mL
スーパーオキシド消去試験:キサンチン/キサンチンオキシダーゼ系により生じるO2-を測定 試験濃度:8 μg/mL

<結果と考察>
クワンソウ花エキスは、ラジカル消去活性、過酸化脂質生成抑制活性、スーパーオキシド消去活性を示しました。3つの活性において、10ppm以下という低濃度で効果が見られたことから、クワンソウ花エキスは強い抗酸化性を有することが分かりました。これは豊富に含まれるポリフェノールに起因していると考えられます。このことから、紫外線暴露により生じるROSを消去することにより光老化抑制効果が期待できます。また、過酸化脂質の生成を抑制することにより、皮膚のターンオーバーを改善する効果も期待できます。


6. 製品情報

原料情報
・沖縄県今帰仁で無農薬栽培されたクワンソウの花
・表示名称:ホンカンゾウ花エキス
・INCI: HEMEROCALLIS FULVA FLOWER EXTRACT
・中文名称:萱草(HEMEROCALLIS FULVA)花提取物
   ※甘草(カンゾウ、リコリス)とは異なります

安全性情報
・24時間閉塞パッチテスト:刺激性なし
・SIRC細胞を用いた眼刺激性試験:刺激性なし
・ROSアッセイによる光毒性試験:陰性


7. ふるさと元気プロジェクト(FGP)

FGPの目指す化粧品のバリューチェーン

地域農産品(一次産品)のもつ固有の価値(バリュー)に
  ①化粧品OEM会社の有する技術力
  ②化粧品販売メーカーの企画販売力
  ③消費者の評価
 などが加わることにより、一次産品の価値が連鎖的に高まります。
 消費者は、化粧品製品と産地に共感を覚え、
 産地への共感は、SNSによる拡散、一次産品の購買行動、観光など、地域振興へとつながります。
 化粧品により「沖縄県産クワンソウ」に付与された新しいバリューが、生産者にフィードバックされます。



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