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ナスタチウムエキス

 
高地の厳しい環境を生き抜く彩り豊かな食用花
  ~ ナスタチウムエキス ~2019.04.22

古くから薬用植物として利用され、現在では食卓に彩りを与える食用花
紫外線降り注ぐ高地原産の鮮やかな花弁は活性酸素を消去する力が高く
コラーゲン産生と保護の両面アプローチでしわを改善するエイジングケア原料


1. ナスタチウムとは

ノウゼンハレン科で、学名「Tropaeolum majus」
キンレンカとも呼ばれ、強壮効果がある薬用植物として歴史的に人々に利用されてきました1-3)。
花弁は写真のように豊かな色彩を持つことから、食卓に彩りを与える食用花(エディブルフラワー)としても利用されています。

高地は紫外線が強く降り注ぐ植物にとっても厳しい環境です。
高地原産のナスタチウムの鮮やかな花弁には、紫外線によって発生する活性酸素を消去するルテイン、β-クリプトキサンチンといった橙色の色素成分であるカロテノイドや4)、紫色の色素成分であるアントシアニン、クロロゲン酸、ビタミンCなどの、いわゆる抗酸化物質が含まれていると報告されています。一方、紫外線によって発生する活性酸素は、皮膚のしみやしわの一因です。そのため、抗酸化成分を含むナスタチウム花弁には、しみやしわの改善といった抗老化作用が期待されます。

1) G A Garzon et al. J Agric Food Chem. 63 1803-1811 (2015)
2) A Bazylko et al. Industrial Crops and Products. 50 88-94 (2013)
3) G A Garzon et al. Food Chem. 114 44-49 (2009)
4) A Ohumiya. JARQ. 45 163-171 (2011)


2. 成分分析情報

花はアミノ酸が多いといわれる部位ですが、ナスタチウムの花にもアミノ酸が多く検出されました。
クロロゲン酸やルチンなどのポリフェノールも含まれます


3. 有効性情報と期待される効果

 

有効性情報
・コラゲナーゼ阻害
・コラーゲン産生促進
 

期待される効果
・抗酸化
・抗光老化      
・しわたるみ改善
 

 


4. ナスタチウム花エキスのコラーゲン保護作用 -in vitro-

<試験方法>
Pz-ペプチドを基質としてコラゲナーゼの阻害効果を吸光度(OD320)で測定
試験濃度単位: 1 μg/mL

<結果と考察>
ナスタチウムエキスは、コラゲナーゼ活性を抑制しました。
コラゲナーゼは皮膚ではケラチノサイト(表皮角化細胞)や線維芽細胞などで生産され、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)とよばれる酵素群の一つです。肌に弾力性を与えてくれるコラーゲンを分解してしまう酵素で、紫外線により増加し、コラーゲンの分解を促進させます。また加齢や炎症によっても多く作られ、しわの形成やはりの低下に繋がります。
ナスタチウムエキスには、これらの因子を抑制することによる抗しわ効果が期待できます。


5. ナスタチウム花エキスのコラーゲン産生促進作用 -真皮線維芽細胞-

<試験方法>
真皮線維芽細胞を24時間培養。その後、ナスタチウムエキス含有
DMEMを加え24時間培養。その後、ELISAで定量
試験濃度:1 μg/mL

<結果と考察>
ナスタチウムエキスは線維芽細胞のコラーゲン産生量を増加させました。これにより、皮膚のしわ・たるみの改善が期待できます。


6. 製品情報

原料情報
・国産無農薬栽培のエディブルフラワー
・表示名称:ノウゼンハレン花エキス
・INCI名: TROPAEOLUM MAJUS FLOWER EXTRACT
・中文名称:なし

安全性情報
・24時間閉塞パッチテスト:刺激性なし
・SIRC細胞を用いた眼刺激性試験:刺激性なし
・ROSアッセイによる光毒性試験:陰性

論文情報
「エイジングケア化粧品への活用を目指したナスタチウム花抽出液の開発」
FRAGRANCE JOURNAL Vol.45 (2017)



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