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早摘グリーンレモンエキス

 
独自農法による大三島のグリーンレモン
FGP  ~早摘グリーンレモンエキス~2019.05.24

国産でなければ入手できないグリーンレモン
国内レモン栽培発祥の地域である愛媛県大三島のレモン果樹園
難しい無農薬・有機栽培の“草生栽培”に取り組むエコファーマー
セラミドとヒアルロン酸産生能を活性化する保湿エイジングケア原料

FGP: ふるさと元気プロジェクト


1. 早摘グリーンレモンとは

ミカン科ミカン属、「学名: Citrus limon」

インドのヒマラヤ地方原産、メキシコやインドが主産地で、国内のレモン消費の大部分はアメリカ産やチリ産の輸入レモンです。別名、枸櫞(くえん)ともいい、化粧品にも使われるクエン酸の名はこれに由来しています。
レモンの果皮は最初緑色をしていますが、熟すと黄色になります。露地栽培の国産レモンのなかでも、果皮がまだ緑色のうちに収穫されたレモンはグリーンレモン(早摘グリーンレモン)と呼ばれています。
 早摘グリーンレモンエキスは、愛媛県で無農薬・有機栽培されたグリーンレモンから製造されています。愛媛県は、広島県に次ぐ国内2番目のレモン生産地です。化粧品原料の製造には皮も利用しているため、農薬を使用しているかどうかは大変重要です。外国産の輸入レモンは果皮が緑色の内に収穫しても、船便で何週間もかけて運ばれてくるので日本に到着するまでに黄色になります。また、輸送時間が長いので、収穫後のワックス・防虫剤・防腐剤・防カビ剤といったいわゆるポストハーベストが必ず必要となり、果実をまるごと使うには危険性が伴います。
 20年ほど前までには国産の自給率は数%程度でしたが、安全性に対する機運も高まり、現在では10%を超える状態まで回復しています。とはいえ、大部分を輸入に頼っているのが現状で、無農薬・有機栽培のものはさらに稀少です。

産地
しまなみ海道の大崎下島または生口島が、国産レモン発祥の地とされ、明治三十年から本格的な栽培がスタートしました。現在の瀬戸内海のしまなみ海道では、レモンなどの柑橘類を使った町おこしが盛んになっています。
 しかし、しまなみ海道どまんなかの島と呼ばれる愛媛県大三島でも高齢化は進み、手放された果樹園が増えています。そこで、耕作放棄地をレモン果樹園として活用することで、地域活性化にも貢献しています。

生産者
山﨑学さん、知子さん夫妻は、イタリアで出会ったリモッチェロというレモンリキュールを日本で自分たちでつくりたいと、レモン栽培するところからスタートしました。レモンの皮から味や香り成分を抽出するリモッチェロを作るには、残留農薬の心配のない無農薬のレモンが不可欠で、就農当初から無農薬栽培に取り組みました。現在は、柑橘類のリキュールや菓子類などの販売を行うLimone(リモーネ)を運営しています。有機JAS認証を取得しており、「自然そのままに」を理念とするエコファーマーです。
 平成30年7月豪雨により、ネーブルや八朔などの一部の園地が流されて大きな被害を受けましたが、復興に向けて前進しているところです。


2. 有効性情報と期待される効果

 

有効性情報
・ラジカル消去
・線維芽細胞賦活
・保湿関連遺伝子発現促進
・コラーゲン産生促進
・チロシナーゼ活性抑制
 

期待される効果
・抗光老化
・抗老化
・保湿
・しわたるみ改善
・美白
 

 


3. 早摘グリーンレモンエキスの保湿関連遺伝子発現促進作用 -ヒト表皮角化細胞-

<試験方法>
ヒト表皮角化細胞を24時間培養。その後、早摘レモンエキス含有DMEMを加え48時間培養。
RNA抽出よびcDNA合成、cDNAを用いてRT-qPCR
試験濃度: 1, 10, 100μg/mL

<遺伝子の特徴>
GBA(β-glucocerebrosidase: β-グルコセレブロシダーゼ)
セラミドの前駆体であるグルコシルセラミドからセラミド(セラミドEOP(セラミド1))を産生する酵素。表皮細胞で産生され、外的刺激から守るバリア機能を担っています。加齢などによりセラミドが減少すると乾燥の原因となります。
SMPD(Sphingomyelin phosphodiesterase: スフィンゴミエリナーゼ)
セラミドの前駆体の一つであるスフィンゴミエリンからセラミド(セラミドNS、セラミドAS(セラミド5))を産生する酵素。表皮細胞で産生され、肌の水分保持を担っています。作り出されるセラミド量が増えることで肌のバリア機能や水分保持力が向上します。
TGM(Transglutaminase: トランスグルタミナーゼ)
肌のバリア機能に関わる「コーニファイドエンベロープ(Cornified envelope:CE)」の形成や成熟促進をする酵素。湿度が高い環境で活性が高まり、成熟したCEを生成します。CEの成熟は、肌のバリア機能や水分保持能の維持・向上に繋がります。
HAS3(Hyaluronan synthase-3: ヒアルロン酸合成酵素-3 )
表皮でのヒアルロン酸合成を担う酵素。HAS3の発現が増えることでヒアルロン酸産生が増加します。これにより表皮中のヒアルロン酸量が増加し、水分量が保たれ保湿機能が維持されます。

<結果と考察>
早摘レモンエキスは、ヒト表皮角化細胞において、保湿に関わる重要遺伝子であるGBA、SMPD、TGMおよびHAS3の発現量を促進させました。
セラミドとヒアルロン酸はそれぞれ肌の3大保湿因子の一つです。また、セラミドとコーニファイドエンベロープは角層を強固なものとし、バリア機能の維持に大きく関わります。
早摘レモンエキスは、皮膚のセラミドとヒアルロン酸の産生能を活性化させることにより、保湿機能とバリア機能の両方の改善効果が期待できます。


4. 早摘グリーンレモンエキスの細胞賦活作用 -真皮線維芽細胞-

<試験方法>
真皮線維芽細胞を24時間培養。その後、早摘レモンエキス含有EMEMを加え48時間培養し、細胞数をMTT還元法でカウント
試験濃度:10μg/mL

<結果と考察>
早摘レモンエキスは線維芽細胞を賦活しました。
細胞賦活とは、正常細胞の増殖が活発になることを意味しています。線維芽細胞は、真皮層においてコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出す細胞です。加齢とともに、細胞の増殖速度が落ち、細胞から作りだされる成分も少なくなってしまいます。
早摘レモンエキスは細胞を元気にし、細胞の物質生産を促進させることにより、しわ・たるみ予防効果が期待できます。


5. 早摘グリーンレモンエキスのコラーゲン産生促進作用 -真皮線維芽細胞-

<試験方法>
真皮線維芽細胞を24時間培養。その後、早摘レモンエキス含有EMEMを加え24時間培養し、ELISAで定量
試験濃度:100μg/mL

<結果と考察>
早摘レモンエキスは、真皮線維芽細胞においてコラーゲン産生量を増加させました。
真皮の乾燥重量の約70%はコラーゲンであり、これは真皮中に存在している線維芽細胞により合成されています。力学的な強度と若干の弾力性により、肌に弾力やハリを与えています。
早摘レモンエキスには、皮膚のコラーゲン合成を活性化させることによる、皮膚のしわ・たるみの改善効果が期待できます。


6. 早摘グリーンレモンエキスの美白作用 -in vitro-

<試験方法>
チロシナーゼ活性阻害試験:メラニン合成酵素チロシナーゼに対する阻害効果を、ドーパからドーパクロームの酵素生成物の量で測定
試験濃度:50μg/mL

<結果と考察>
早摘レモンエキスはチロシナーゼ活性を阻害しました。
チロシナーゼはメラニン産生に必須の酵素です。紫外線などの影響で活性化し、色素細胞中でチロシンというアミノ酸から段階を経てメラニンになる際に作用します。シミなど色素沈着のある肌で活性化しています。


7. 早摘グリーンレモンエキスの抗酸化作用

<試験方法>
ラジカル消去試験:DPPHラジカルの消去能を測定 
試験濃度:100μg/mL

<結果と考察>
早摘レモンエキスはラジカル消去活性を示しました。酸化はコラーゲンの分解や架橋形成、炎症反応にもつながり、しわ、たるみ、しみの原因となり、皮膚老化の一番の原因とも言われています。DPPHラジカルの消去作用によって抗酸化活性の指標とすることができます。早摘レモンエキスは紫外線暴露により生じるROSを消去することにより光老化抑制効果が期待できます。


8. 製品情報

原料情報
・愛媛県大三島の有機JAS認証レモンを使用
・表示名称:レモン果実エキス
・INCI名: CITRUS LIMON (LEMON) FRUIT EXTRACT
・中文名称:柠檬果提取物

安全性情報
・24時間閉塞パッチテスト:刺激性なし
・SIRC細胞を用いた眼刺激性試験:刺激性なし
・ROSアッセイによる光毒性試験:陰性


9. ふるさと元気プロジェクト(FGP)

FGPの目指す化粧品のバリューチェーン

地域農産品(一次産品)のもつ固有の価値(バリュー)に
  ①化粧品OEM会社の有する技術力
  ②化粧品販売メーカーの企画販売力
  ③消費者の評価 
 などが加わることにより、一次産品の価値が連鎖的に高まります。
 消費者は、化粧品製品と産地に共感を覚え、
 産地への共感は、SNSによる拡散、一次産品の購買行動、観光など、地域振興へとつながります。
 化粧品により「大三島のグリーンレモン」に付与された新しいバリューが、生産者と地域にフィードバックされます。



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