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玉締め純正椿油

 
日本の美意識に根付く本物の椿油
FGP  ~玉締め純正椿油~2019.06.14

日本人の傍で5000年の歴史
伝統の伊豆大島三原産の椿油
高安定性と高機能性を兼ね備えたピュアボタニカルオイル

FGP: ふるさと元気プロジェクト


1. 椿油とは

ツバキ科ツバキ属、学名「Camellia japonica」
日本原産で、冬から春にかけて美しい花を咲かせます。樹齢が長く、樹齢1200年を超える天然記念物の老大木も存在します。椿油は椿の種子から採取した植物油で、オレイン酸含有率が最も高い植物油といわれています。オレイン酸は不乾性油で、酸化されにくく安定性が高い油です。
 椿油の歴史は古く、平安時代より貴族を中心に使われてきました。江戸時代には髪を輝かせしなやかにすると評判になり、庶民にも広まっていきました。整髪用以外にも、薬用、食用、燃料用に使われ、その用途の広さから椿油は和製オリーブオイルといわれています。
 本原料には、伊豆大島三原産の椿の種子から伝統の玉締め製法で作られた椿油を使用しています。熱をかけずにじっくりと油を搾り出し、圧力をかけない自然垂れによって濾過することで、椿油本来の品質が活きています。

三原椿油とは

<三原椿油のふるさと、伊豆大島の高田製油所の現地取材から>
伊豆大島の溶岩や火山灰土など厳しい条件下でじっくりと育ったヤブツバキだけから、大正時代の創業当時より続く伝統の玉締め製法により作られた無添加の100%純粋な椿油。

貴重な実から種子を取り、天日干し後40度の温度で8時間乾燥し一粒ずつ選定する。
「いい椿油を作るには、種の選定作業が大切です。種は粉砕機を使って殻ごと細かく砕きます。その後、高圧の蒸気で蒸します。」

今でも杉や桜の木桶にこだわり、蒸し終わると、たちまちいい香りが立ち上る。
「蒸しあがったら、椿の枝を使って麻袋に押し入れ、玉締め式圧搾機で圧力をかけて、1時間ほど油を搾ります。」

石臼は大正の創業当時から90年も使い続けているという。玉締め製法は、通常の圧搾法や溶媒浸出法と比較し、栄養価豊富で濃厚な油が取れる。見る見るうちに黄色い油が搾り出てくる。
「搾りたての椿油を味見してみませんか。」
試食してみると、バターのような食感と濃厚なうまみが広がり、香ばしくおいしい。

「搾った油は一晩静かに置いて不純物の沈殿を待ち、ろ過の工程に行きます」。
 ろ過は、紙製・木綿製のフィルターなどで、時間をかけて行う。
「ろ過は時間をかけ、圧力をかけずに無理のない自然落下が、透明度が一番高くなります」
 ろ過は食用で30時間、化粧品用途では90時間もかける。ろ過した椿油は、着色料や保存料などの添加物なしで瓶詰めされる、搾りたて無添加ピュアオイル。

「採油後の搾りかすは、肥料や燃料にします。当社の椿油製造には手間がかかり、大量生産できないので生産量が限られています」。搾りかすは、古来伊豆大島では天然のシャンプーとして利用されてきたという。
 黄色味を帯び濃厚なピュアオイルの椿油は、ベトつかず肌に馴染んでくれた。

日本女性の美の歴史は椿油と共に

椿の櫛と椿の種子が、日本各地の縄文遺跡で発見されています。中には赤ウルシを塗ったおしゃれな櫛もあります。椿の種子は食用や灯油、髪油にしたものと考えられ、5000年も前から日常的に利用されていたようです。
 平安時代には、椿油は女性の髪油としてもてはやされ、また不老長寿の薬油としても珍重されていました。江戸時代になると、女性の多彩な髪形が創案されて庶民の間に広まり、椿油は日本髪を結うために利用されました。男性の結髪にも使われていました。伊豆大島のお隣・利島では、江戸幕府の要請により椿栽培が始まり、椿油が年貢として納められました。椿の園芸栽培も盛んになり、数百種におよぶ園芸品種が作出されています。現代でも、鬢付け油として、力士や舞妓さんなどに使われています。なお、あの独特な香りは椿油由来ではなく、沈香(伽羅)の香りです。
 椿油は日本人の美意識に深く根付き、5000年もの間生活の傍にあった美の歴史そのものです。

多彩な効能が魅力!エキストラバージン椿油

髪油や薬油として平安時代から利用されてきた椿油。毛髪への効用としては、毛髪の毛切れ・抜け毛・裂毛防止、かゆみ止めなど。とくに、毛髪のキューティクルをコーティングし内部に水分を閉じ込めるため、潤いと艶のある髪をつくるとされています。
 大島の人々がシャンプーとして利用してきたことからもわかるように、種子の殻の部分には、サポニンが大量に含まれます。サポニンはシャボン(ラテン語)と同語源で、石鹸のような気泡性、界面活性を示します。このサポニンは、頭皮や皮膚への洗浄効果を示し、フケやかゆみを防ぐのに役立つと考えられています。また、サポニンは皮膚常在菌のアクネ菌やマセラチアが分泌するリパーゼを阻害することにより、皮脂トリグリセリドからの遊離脂肪酸の過剰な産生を抑制し、炎症を抑える効果も期待できます1)。
 
1) Bialecka-Florjanczyk E et al. Mini Rev Med Chem. 18 672-683 (2018)
Synthetic and Natural Lipase Inhibitors.


2. 椿油の構成脂肪酸 -LC-MS-

椿油の脂肪酸の特徴

椿油はオレイン酸を80%以上と非常に多く含んでいます。これは、オレイン酸が多いことで有名なオリーブ油よりもさらに高い割合です。LC-MSで分析したトリグリセリドの構成分としては、OOO(トリオレイン)が約50%と最も多く、ついでPOO、OOL、SOOなどでした。オレイン酸結合型の油は、植物油の中では酸化安定性が高いものとして知られています。
 皮膚表層の皮脂には、トリグリセリド、ワックスエステル、脂肪酸、スクアレンが主要な成分として含まれます。オレイン酸は皮脂トリグリセリドの主成分であることが知られています。


3. 有効性情報と期待される効果

 

有効性情報
・酸化安定性
・皮膚水分量
・抗炎症2)
・コラーゲン産生促進3)
・皮膚バリア機能改善3)
・キューティクル保護4)
 

期待される効果
・保湿
・しわたるみ改善
・毛質改善
 

2) Kim S et al. BMB Rep. 45 177-82 (2012)
 Anti-inflammatory activity of Camellia japonica oil
3) Jung E et al. J Ethnopharmacol. 112 127-31 (2007)
 Effect of Camellia japonica oil on human type I procollagen production and skin barrier function
4) 廣田博 化粧品用油脂の科学(フレグランスジャーナル社)
 


4. 椿油の酸化安定性

油脂は加水分解や酸化により、変臭や変色などの劣化が起こります。その他にも油脂やその分解物である遊離脂肪酸の酸化によって過酸化脂質が生成され、しみ・しわなどの肌トラブルにもつながります。食用と違い、化粧品用の油脂は皮膚に薄く塗られ、多量の空気と水分、紫外線にさらされます。その際、加水分解により生じる遊離脂肪酸は不安定で酸化されやすく、さらに皮膚の炎症を惹起することも予想されます。
 酸価(AV)は油脂の精製度を示す指標ですが、紫外線照射により生じる酸化生成物(カルボニル化合物)から二次的に生成する脂肪酸も検出されるため、油脂の酸化の指標にもなります。そこで、紫外線照射試験によって、人為的に酸化を促進させた油脂の酸価(酸価が低いほど酸化されていない)を測定しました。紫外線照射4日目の椿油の酸価がオリーブ油の半分であったことから、椿油はオリーブ油と比較して酸化しにくいことがわかりました。


5. 椿油の保湿作用

椿油を皮膚に塗布した後の皮膚水分量を測定すると、椿油塗布部位において水分量が上昇していました。
 皮脂は肌を乾燥や外部の刺激から守るバリアの役割をしています。皮脂が十分に分泌されていると潤いのある肌になります。しかし、皮脂の分泌量が減少すると乾燥肌の原因となってしまいます。皮脂の約40~50%がオレイン酸で占められています。椿油にはこのオレイン酸が80%~90%含まれているため、椿油は肌に馴染みやすい油といえます。そのため、椿油を塗布することで肌の乾燥を防ぎ、潤いを保つことができます。
 


6. 製品情報

原料情報
・伊豆大島三原産ヤブツバキ種子の油を使用
・表示名称:ツバキ油
・INCI名: CAMELLIA JAPONICA SEED OIL
・中文名称:山茶(CAMELLIA JAPONICA)籽油

安全性情報
・24時間閉塞パッチテスト:刺激性なし
・ROSアッセイによる光毒性試験:陰性


7. ふるさと元気プロジェクト(FGP)2019.06.14

FGPの目指す化粧品のバリューチェーン

地域農産品(一次産品)のもつ固有の価値(バリュー)に
  ①化粧品OEM会社の有する技術力
  ②化粧品販売メーカーの企画販売力
  ③消費者の評価 
 などが加わることにより、一次産品の価値が連鎖的に高まります。
 消費者は、化粧品製品と産地に共感を覚え、
 産地への共感は、SNSによる拡散、一次産品の購買行動、観光など、地域振興へとつながります。
 化粧品により「伊豆大島の三原椿油」に付与された新しいバリューが、生産者と地域にフィードバックされます。



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