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製造工程例

機械練り石鹸の製造工程2016.09.13

サティス製薬では一貫した製造理念に基づき、安定かつ高品質な化粧品作りを目指し、日々努力を惜しまずに取り組んでおります。まず当社の取り組み姿勢の一端をお伝えするため、すべての製品作りに共通した製造工程について紹介させていただきます。

1.石鹸素地の作成〜1〜(鹸化)

天然に存在する様々なオイルを厳選し、それらを釜の中で加熱・攪拌します。ここに、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)の水溶液を加え攪拌を続けると、オイル中に含まれる脂肪酸と水酸化ナトリウムが反応を起こし、液状石鹸が生成されます。この工程を「鹸化(けんか)」と呼びます。

2.石鹸素地の作成〜2〜(塩折)

オイル(油脂)中には、石鹸になる成分(脂肪酸)以外にも様々な成分が含まれています。それらを取り除き、純度の高い石鹸を得るために食塩を加えます。食塩を加えられた液状石鹸は、ゆるやかに分離を始め、下層にはグリセリンなどを含んだ成分が集まり、上層に濃厚な石鹸成分(ニートソープ)を得ることが出来るのです。この工程を「塩析」と呼びます。

3.石鹸素地の作成〜3〜(乾燥)

ニートソープのみを取り出して真空乾燥機にかけることで含有する水分量を調整し、石鹸素地が完成します。もちろん完全無添加の“生石鹸”です。完成した素地はこちらで紹介する機械練り石鹸のほか、枠練り石鹸の「素地法」による製法にも使用することが可能です。

4.混合

出来上がった石鹸素地と各種原料をミキサーで混ぜ、さらにローラーでよくすり合わせことで、原料全体を均一にします。ただ混ぜているだけと思われがちな工程ですが、最終製品の外観に大きく影響を与える工程となりますので、製品によってはこの工程を複数回繰り返すことが必要となります。

5.押し出し

均一となった原料を押し出し機へ投入します。ここで原料は圧縮され、棒状の固形石鹸として押し出されてきます。石鹸の硬さや粘り気、押し出し時の温度などが適切でないと、石鹸表面にささくれやひび割れなどが発生しますので、各製品に適した条件を十分検討し、安定した製品作りを行っています。

6.成型・包装

棒状に押し出された石鹸を型打ち機で成型します。汎用の金型がございますが、お客様のデザインされた金型を使用することで、よりオリジナリティの高い製品を作り出すことが可能となります。成型された製品は一つ一つ検品されながら包装され、検査の結果を受けて出荷されます。